林 正彦展 2001年 6月 Hayashi Masahiko Exihibition 2001.6
ご あ い さ つ
私は 壁の絵を 描きます。
石を積んだところとか、土壁が崩れたところとか、雨水がしみ込んだところとか を イメージにして描きます。しかし、結果として 写真のような壁になってほしいとは 思いません。
土壁の色の深みや トーンの微妙さは 私にとって とても大事な要素だと思っていますが、ほんとうに 描きたいものは 壁そのものではないような気がするのです。
『じゃあ、何を?』・・・ 私は いつも 現実の中に暮らす“苦”のようなものから逃れようとしています。ですから 現実の世界の価値観が 自分の絵のなかに 入り込む事を とても嫌がっています。 元気かどうかは ともかく 心が飛び跳ねて 自由で居たいと思っているのです。
価値観の対抗意識が自分の中に有るとは 不遜ではありますが、それが“art”ということかなと考えるのです。
心の深いところにある 《自分がいる》という感情が 現実の世界から価値付けされず、不遜にも 自由に手を動かす、 そんなおもいで、私は 壁のような絵を 描いています。
林 正彦
Greeting
I have drown the wall-painting.
I usually imagine the wall-such as soil, spotted face. It is important for me to explane delicate graduation of colors tone, but I don't want to paint the wall itself.
I always escape from burden in my realities of life. So I hope my picture will be free from realism. I think that an art is to give rise to complications in my mind.
I will keep on painting the wall with myself.
Hayashi Masahiko
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